夕方喫茶 / 岡崎エリア

 

くらがり渓谷へ向かう山道の途中に、ひっそりと佇む小屋。
この場所でつい最近、とある喫茶店がオープンしました。
お店の名前は「夕方喫茶」。その名前の通り、午後から日没まで営業するスタイルです。

落ち着いた雰囲気が表現されたステキな空間

 

店内は夕方の静けさを感じられるような落ち着いた雰囲気、すぐ外には深い森の景観が広がっています。
この素敵な空間を演出し経営しているのは、小倉友紀子さん。
元々は蒲郡のカフェで働いていたとのこと。なぜこの山の麓でお店を始めたのか、お話を伺いました。

 

 

小倉さん「前のカフェで働いていた頃はすごく忙しかったですね(笑)。でもその時からこういうお店をやってみたいなとは考えていました。そこから実際に自分で喫茶をやるために必要なスキルを学んだり、場所を準備したり、日々勉強しながら作り上げました」

 

元は建築を学んでいた小倉さん。「あたたかな静けさのあるもの」に惹かれ、自身もそういった『場』を作りたいと考えていたそうです。そのコンセプトは小屋デザインや店内空間に表現されています。

 


山小屋をイメージしてつくられた外観フォルム

 

小倉さん「個人的に『小屋』が好きで、なかでも北八ヶ岳にある山小屋、高見石小屋が特に好きです。自然の中に溶け込んでいくような調和の取れた小屋のフォルムに惹かれました。高見石小屋のお気に入りの写真があって、そんな小屋を居場所にしたいと思っていたんです。この場所を見つけた時にそのイメージが結びついて、ゆっくりと考えながら時間をかけて空間を創っていきました」

 

準備に際し、声をかけたり助けたりしてくれる方も沢山いらっしゃったそうです。
そうして生まれた『夕方喫茶』。置いてある本も、お菓子の包み方も、照明も、空間のすべてが夕方の森の静けさを体験するために選ばれ、デザインされていました。

 

小倉さん「まだまだ始まったばかりの喫茶ですが、これから提供メニューを増やしたいです。人との接点を作るようなイベントもやっていきたいなと思っています。
ただ、新しい展開を急く必要もないかなと。このお店の雰囲気に合わせて、ゆっくりと長いスパンで育てていきたいですね」

 

夕方の気配を感じる中で、ゆっくりと過ぎていく時間。お店を訪れたお客さんには、その居心地の良さのあまり「人に教えたくない」と言う人もいるほど。
「あたたかな静けさ」というコンセプトを感じた人ほど、ここが人気のお店になってしまったらどうしよう、と混雑を心配するのかもしれません。
でも小倉さんならば、そうなった時はまた別の展開で、夕方のゆったりした時間を味わえるような仕掛けに挑戦していくのでしょう。

 

話をうかがっての帰り際、
照明を抑えた店内で、小倉さんが言います。

 

「この時間は、ライトも消してしまった方がよいかもね」

 

静かな夕方が始まる時間でした。

 

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夕方喫茶

Instagram: __yugata__
住所:岡崎市石原町東横手59番地1
定休日:火水木
営業時間:午後1時から日没

公共交通機関でお越しのお客様
名鉄 本宿駅より 名鉄バス「くらがり渓谷行き」
バス停「横手」より徒歩1分
営業時間内のバス運行は、往復1本ずつのみです。