宮ザキ園 / 岡崎エリア

 

400年ほど前からお茶産地としての歴史を持つ岡崎の額田、宮崎地区。
江戸時代には徳川家によりお茶の栽培が推奨され、明治から昭和にかけては京都の宇治茶や静岡の川根茶に並ぶ三大銘茶として重んじられていました。

そんな宮崎地区で190年以上前からお茶の生産・加工・販売を行っているのが、「宮ザキ園」さんです。

 

「このあたりでは、昔から一軒に1つ茶畑を持っていて、各家が収穫した茶葉をうちで加工していました。自分たちで作ったお茶を暮らしの中で飲んでいるんです」

 

そう語るのは、宮ザキ園の梅村さん。
各戸で収穫したお茶の加工は、少なくなったとはいえ、今も続いているそうです。

 

 

宮ザキ園さんのつくるお茶は、すべて「無農薬・有機栽培」。

 

梅村さん 「このあたりは平地と比べて害虫も少ないので、野菜畑でも農薬を使わないことが殆どです。また他の地域から離れていることや、大規模な農薬散布をしないことから、茶畑への農薬飛散の心配もありません。そんな環境だからこそ無農薬・有機栽培に向き合いやすかったのです」

 

30年ほど前から無農薬・有機栽培のお茶づくりに取り組んでおり、2006年には愛知県内初のJAS有機栽培認証を取得されています。
効率という面では平地に比べ分が悪い宮崎地区。しかし山あいで皆が小規模に畑をしていたからこそ、早いタイミングで有機栽培にしようという動きが自然と起こってきました。
大量生産に向かないことを逆手に取る発想で、中山間地域ならではのお茶づくりを実現しています。

 


茶畑の一画。この規模の畑が山の斜面に点在している。

 

販売所の近くにある茶畑も見せていただきました。
宮ザキ園さんの栽培されている茶樹には野生種のものもあるとのこと。

 

梅村さん 「ここは、茶の種を本宮山から採ってきて育てられた畑です。種から育てると根が強く張るので、苗植えよりも長い年月の間枯れずに茶葉が取れるんです。野生種は葉の出かたは均一じゃないので、機械ではなく手摘みでの収穫が最適です」

 

また、宮ザキ園さんでは緑茶やほうじ茶、煎茶に加え、国産紅茶である「わ紅茶」を作られています。
わ紅茶は日本の気候や水に合わせて調整された「半発酵」という烏龍茶に近い独自の製法です。和菓子や和食にも合う、日本人向けの紅茶として開発されたものです。

中山間地でつくられるゆえに大量の流通には向いて宮ザキ園のお茶。お茶づくりのストーリーが伝わるような販売店で取扱いされています。
額田の自社店舗に加え、三河地域の生協や百貨店などでお買い求めいただけます。

県内のカフェでメニューを見た時、そこに有機ほうじ茶とあったら、宮ザキ園さんのお茶かもしれません。