Taninho

 

人の記憶の中にあるカタチとの出会いは、人が成長していく過程で、進む道を示してくれることがあります。

革小物とバッグを制作する【Taninho(タニーニョ)】。

作家からのメッセージです。

 

幼少の頃の、カタチの記憶は、時に、手放せないモノやコトを生み出すのかもしれません。

生活空間に何気なく存在していた古いバッグや装飾品

読めないけれど、ページをめくっていた手芸雑誌の写真

陶芸家の父が生み出す壺に施されていた文様

記憶の中にある、眺めているだけで心が踊るカタチとの出会いは、人生の折々で、羅針盤のように進むべき方向を示してくれたのでしょう。長い時を経て、レザーをつくりだす個人ブランドとなりました。

「なんとなく手放せない」

「迷ったけれど、これを選んでしまった」

そう言ってもらえるモノを作りたい、と思うのも、自分の記憶から来る想いなのかもしれません。

『キズ』をチャームポイントに、というアイデアにも取り組んでいます。

革は、銀面(表側の面)に傷があると敬遠さえがち。浅い傷なら充分に使えるし、丈夫さも変わらないのにもったいないな。。。

そう思い、傷に沿ってミシンでステッチを入れ、無作為な文様にして使うことにしました。

どんな文様の可能性をもっているかは革次第。配置と配色で「発掘」するのが私の役割です。

 

今回は新作として、三河地方で駆除されたイノシシの命を大切に利用した、猪革バッグも、ステッチワークを入れてご紹介します。